色から取り扱い商品をイメージさせる

店頭に掲示する刺繍のれんに店名を記載すれば、そこにどんな商品を
取り扱っているお店なのかをアピールできます。

銀糸を使用して刺繍を施せば高級感や清潔感を与えられるだけではなく、
黒や紺などをベースにした布なら良く目立ち遠くからでも視認できます。

そんな銀糸を使用した刺繍のれんは海の幸を表現すると言われており、
主に海産物を取り扱っているお店で採用されています。

銀糸は美しい海をイメージさせるだけではなく、魚の鱗など
銀色のものを思い起こさせ、記載されている文字を識別するのと同時に
色から来るイメージの相乗効果で、そのお店が提供している商品や
サービスを瞬時に理解し、その次には入店して商品を手に取り
購買行動へ移行するのを促します。

このような刺繍のれんを掲示しておけば初めて訪れた方でも
どんなお店なのか分かるのはもちろんのこと、いつも利用している顧客なら
思わず寄ってみたくなるほか、その日は魚介類を購入しないと決めていても
次回に必要になった時にはぜひこのお店を利用してみたいという
気持ちにさせます。

記憶に残る

以上のようなデザインの工夫次第で様々な効果を生み出すことから、
より高い集客率を求めて導入する事例が増えています。

古くから続く伝統的なデザイン

のれんは古くから続く伝統的なデザインを踏襲しており、
現代になってアレンジが加えながらも多くの店舗で利用されています。

そこには顧客の関心を引き入店してもらい、商品やサービスを
購入してもらうまでの一連のプロセスを促す効果があり、
それは今も昔も変わらない不変的なものであることが分かります。

寿司屋の起源は江戸時代頃だと言われており、港が栄えて船舶や
漁の技術が急速の発達し、質の高い豊富な海産物が採れるように
なったことから、それを活かすために寿司が考案され、
現代でも江戸前寿司として引き継がれています。

寿司屋ののれん

当時は黒や紺をベースに銀色の文字を描いた刺繍のれんを掲示するのが
トレンドとなり、高級感がありおいしい寿司が食べられる粋なお店を
表わすものとして定着し、それは現代でも続いています。

そんなデザインののれんをお店に掲示するだけで、江戸時代の寿司屋の
雰囲気を簡単に構築することができます。

のれんを見るだけで本能の中にある江戸前の心意気や豊かな海産物で
作られた寿司を想起させ、今日は奮発して食べてみたいという心理にさせます。

視覚から得られるインパクトに加えて和のテイストのある食を
体感してみたいという思いが重なり、思わず入店してみたくなります。